木の下
おはよう、太陽
おはよう、空気
おはよう、地面。
緑が隙間なく引き詰められた山々に今日も話しかけてみる。
”おはよう”
返してくれた気がする。
今日も1日が始まった。
あなた達のおかげで元気が湧いてくる。
太陽は毎日オレンジ色のエナジーボールを私にパスしてくれて、
空気は、心に落ち着きを運んできてくれる。
地面は、足の裏から私に一歩を踏み出す勇気を叩き入れてくれて。
こんなに自然が私達に生きる力をもたらしてくれているのに、人間は自己中で。
最近木がもっと自由に生きたいんだ
こんなことを話しかけてくる。
現在、戦後に植樹された樹が適齢期を迎えている。
1957年に国有林生産力増強計画を立て、比較的成長の早い杉や桧を建材用として植え、
一時期は住宅用として多くの需要を支えてきたが、
円高や、”木造は脆い”というマスメディアの印象操作の後
森林は放置されてきた。
一見山は綺麗に見える。木が生い茂っており、緑が詰まっていて近年注目せざる終えなくなった環境問題にも一役買っているかのように感じる。
うん。もちろん一見だ。
よく森を近くで見てほしい。
木、一本一本と目を合わせて欲しい。
高さがあるのに、細くないか?
森林管理を行う人たちの手が足りていない証拠である。
もっと環境問題の一歩先まで見てほしい。
私達の生活を支えているのは紛れもなく木なのです。
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